黒酢は、壺で熟成するという伝統的な製法によって作られる酢です。
産地である鹿児島県福山町では、壺酢とも呼ばれています。
この壺は薩摩焼でできたもので、アマン壺と呼ばれています。
鹿児島では、酢のことをアマンと呼んでいることから、壺をこのように呼ぶようになったのです。
この壺なしには、伝統的な製法によって酢を作ることは不可能です。
良い酢を作るためには、アマン壺と品質の高い玄米、きれいな天然の水などが揃わなければなりません。
アマン壺の中で数年発酵することによって熟成されます。
この過程を経て酢の色が濃い琥珀色に変化していきます。
この色が黒酢という名前のついた由来です。
色が濃くなるだけではなく、味もコクが出てまろやかに変化します。
アマン壺があれば誰でも質の高い酢を作れるというわけではありません。
確かに重要な役割を果たしているのはこの壺ですが、温暖な鹿児島にこの壺を置いておくことによって、良い酢ができるのです。
お昼は日光に照らされ、夜は海風に吹かれることになります。
このように自然環境を利用しておいしい酢が作られます。
アマン壺は、室内ではなく屋外に置かれることになっているからです。
中には玄米などの原料と水を入れておきます。
原料も水も厳選された質の高いものが利用されています。
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